
こんにちは!
「PC博士」ゆうきです。
飛行機に乗る際、「うっかりパソコンを預けちゃった!」あるいは「どうしても預けるしかない…」と、ヒヤッとした経験はありませんか?
僕も昔はよくありました。
特に、国内線と国際線では勝手が違いますし、パソコンだけでなく、時にはiPadを預けてしまった…なんてことも。
ANAやJALといった航空会社ごとの規定や、万が一の電源切り忘れ、そして意外と見落としがちなモバイルバッテリーの扱いなど、考えるべき注意点は山積みです。
大切なガジェットを悲劇から守るためには、しっかりとしたリスクの理解と事前準備が欠かせません。
この記事では、僕の経験も交えながら、皆さんの大切なPCを守るための知識を分かりやすく解説していきますね。
- パソコンを預け入れたときに、何が起こり得るのか
- ANAやJALなど、航空会社ごとのルールと注意点
- やむを得ず預ける場合の安全対策
- 絶対に知っておくべきリチウム電池やバッテリーのルール
飛行機でパソコンを預けてしまった際のリスク
- 預けることで生じる破損や紛失のリスク
- ANAでパソコンを預ける場合の対応
- JALでパソコンを預ける際の注意点
- 国内線での預け入れ荷物の扱いについて
- 国際線でより高まる破損の危険性
- iPadを預けてしまった場合も同様の注意
預けることで生じる破損や紛失のリスク

結論から言ってしまうと、飛行機にパソコンを預けるのは、かなり危険な賭けです。
なぜなら、精密機器であるパソコンは、僕たちが想像する以上に衝撃に弱いからです。
空港の裏側では、スーツケースがベルトコンベアを滑り落ちたり、貨物室で他の重い荷物の下敷きになったりすることは日常茶飯事。
そんな環境で、デリケートなパソコンが無事でいられる保証はどこにもありません。
そして、物理的な破損以上に恐ろしいのがデータの紛失です。
僕は以前、PCのHDDが突然クラッシュし、80万円分の収益データがすべて消え去るという「悪夢のHDD消滅事件」を経験しました。
データが消滅し、復旧不可になった時の恐怖はトラウマになります。
パソコンに何かあれば、大切な仕事のデータも、旅の思い出の写真も、すべてが一瞬で失われる可能性があるのです。
注意:航空会社は「お守り」にはなってくれない
最も重要なことですが、ほとんどの航空会社のルールでは、パソコンのような電子機器を預けて破損・紛失しても、補償の対象外とされています。
つまり、何かあってもすべて「自己責任」。
このことを絶対に忘れないでください。
ANAでパソコンを預ける場合の対応

日本の翼、ANA(全日本空輸)の公式サイトを確認すると、やはり「機内への持ち込みを強く推奨」とはっきり書かれていますね。
これは、航空会社自身が預け入れのリスクを重々承知している証拠です。
ANAのルールでは、パソコンは「壊れやすいもの」に分類されており、万が一預け入れて壊れてしまっても、補償はしませんよ、というスタンスです。
やむを得ず預ける選択をしたとしても、その責任はすべて自分にある、と理解しておく必要があります。
ANAを利用する際のポイント
- 基本は機内持ち込み:安全を最優先するなら、自分の手で管理するのが一番です。
- 破損しても自己責任:預けて壊れた場合、ANAに補償を求めることはできません。
- 電源は完全にOFF:スリープモードはNG。必ずシャットダウンが鉄則です。
これらの理由から、ANA便に乗るときは、パソコンは大事に抱えて機内に持ち込むのが、賢明な判断と言えるでしょう。
JALでパソコンを預ける際の注意点

JAL(日本航空)も、基本的な考え方はANAとまったく同じです。
パソコンのようなデリケートな電子機器は、手荷物として機内に持ち込むことを強く推奨しています。
JALの公式案内でも、パソコンは破損しやすい荷物としてハッキリ記載されており、預けた場合の補償は行われないと明言されています。
結局のところ、ANAでもJALでも「自分の大切なものは、自分で守る」というのが旅の大原則なんですよね。
高価で、しかもプライスレスなデータが詰まっているパソコンなら、なおさらです。
また、後ほど詳しく解説しますが、JALもリチウム電池に関するルールは非常に厳しいです。
バッテリーのスペックによっては預けること自体がルール違反になることもあるので、事前の確認は絶対に怠らないようにしましょう。
国内線での預け入れ荷物の扱いについて

「国内線なら、荷物の扱いも丁寧だし大丈夫でしょ?」そう思う気持ちは、よく分かります。
確かに、僕も沖縄と本土を行き来する便では、国際線ほどのピリピリした緊張感はありません。
日本の空港スタッフの方々の仕事が丁寧なのは事実です。
しかし、その「安全神話」を信じすぎるのはとても危険です。
どれだけ丁寧に扱ってくれても、荷物の運搬は機械(ベルトコンベア)も使いますし、飛行機への積み込み作業で予期せぬ衝撃が加わる可能性は絶対にゼロにはなりません。
国内線だからと油断せず、やはり基本は機内持ち込み、と考えておくのが賢明です。

僕はPCのデータ消失で80万円を失った苦い経験があります。だからこそ、たとえ丁寧な国内線でも油断はしません。自分のデータは自分で守る。これが僕の鉄則です。
国際線でより高まる破損の危険性


国際線、とくに海外の空港での荷物の扱いは、正直言って「ワイルド」の一言に尽きます。
YouTubeなどで海外の空港の荷物積み込み動画を見たことがあるかもしれませんが、スーツケースが放り投げられるように扱われるのは、決して大げさな話ではありません。
さらに、国際線では乗り継ぎ(トランジット)も多く、リスクはさらに跳ね上がります。
国際線の乗り継ぎで増えるリスク
- 衝撃を受ける回数の増加:飛行機を乗り換えるたびに荷物が積み下ろしされるため、パソコンがダメージを受ける確率が単純に増えます。
- 紛失・遅延のリスク:乗り継ぎ空港での管理ミスで、パソコンが入ったスーツケースが全く別の国へ…なんていう悲劇も実際に起こっています。
国際線でパソコンを預けるのは、もはや「壊れても文句は言いません」と同意するようなもの。
大切なビジネスや旅行を台無しにしないためにも、必ず手荷物として、肌身離さず持ち運ぶようにしてください。
iPadを預けてしまった場合も同様の注意


パソコンは気をつけていたのに、うっかりiPadを預けてしまった…という方もいるかもしれませんね。
iPadやタブレット端末も、パソコンと全く同じ「精密機器」です。
むしろ、あの薄くて大きな画面は、少しの圧力やねじれでも簡単に割れてしまいます。
航空会社のルール上も、iPadはパソコンと同じ「壊れやすいもの」として扱われ、預けた場合の破損は補償されません。
考え方はパソコンと全く同じ。
iPadも大切なガジェットであり、貴重品です。
必ず機内へ持ち込む、これを徹底しましょう。
飛行機でパソコンを預けてしまった時の対策
- 航空会社のリチウム電池に関する規定
- 安全に預けるための事前準備とは?
- 必ず守るべきパソコンの注意点
- モバイルバッテリーは預け入れ禁止
- パソコンの電源切り忘れが招く危険
- 飛行機でパソコンを預けてしまった時の総括
航空会社のリチウム電池に関する規定


ここからは少し専門的な話になりますが、安全なフライトのために絶対に知っておくべき「リチウムイオン電池」のルールです。
これは発火のリスクがあるため、世界共通で厳しく定められています。
ルールを左右するのは、バッテリーのワット時定格量(Wh)という単位。
お使いのパソコンのバッテリー容量がどれくらいか、一度確認してみてください。
バッテリー容量 | 機内持ち込み | 預け入れ |
---|---|---|
100Wh以下 | 可能 | 可能(本体に内蔵されたものに限る) |
100Wh超 160Wh以下 | 可能(1人2個まで) | 不可 |
160Wh超 | 不可 | 不可 |
ワット時定格量(Wh)の確認方法
バッテリー本体や製品の仕様書に書いてあることが多いです。
もし見当たらなければ、「ワット時定格量(Wh) = 定格容量(Ah) × 定格電圧(V)」という式で計算できますよ。
ほとんどのノートパソコンはこの基準内ですが、動画編集用のハイスペックPCや、古いモデルだと超える可能性もゼロではありません。
僕もガジェットを買うときは、この「Wh」をチェックするようにしています。
安全に預けるための事前準備とは?


どうしても機内に持ち込めない…そんな絶体絶命の状況で、リスクを少しでも減らすための「最後の砦」が、徹底した事前準備です。
これでもか!というくらいの厳重梱包
パソコンを物理的な衝撃から守るには、とにかくクッション性を高めるしかありません。
以下の手順を参考に、厳重に梱包してください。
- 衝撃吸収ケースは必須:まずは基本。クッション性の高い専用ケースに必ず入れます。
- 衣類やタオルで「おくるみ」:ケースの上から、さらに厚手のバスタオルやフリースなどで、グルグル巻きにします。
- スーツケースの「ど真ん中」へ:衝撃を受けやすい端っこは避け、他の衣類などの中心に埋め込むように配置します。
- 隙間をゼロに:スーツケース内でガタガタ動くのが一番危険。周囲の隙間を衣類などで完全に埋めて、パソコンを固定しましょう。
データのバックアップは「命綱」
これは僕が声を大にして言いたいのですが、データのバックアップだけは、絶対に、絶対に取っておいてください!
物理的な本体が壊れても、データさえあれば何とかなります。
逆にデータがなければ、パソコンはただの箱です。
クラウドや外付けHDDなど、必ず二重三重の備えをしておきましょう。
必ず守るべきパソコンの注意点


梱包と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に大事なのが、電源を「完全に」オフにすることです。
スリープモードや休止状態は、人間でいう「仮眠」のようなもの。
ちょっとした刺激で目を覚ましてしまいます。
輸送中の振動でパソコンが意図せず起動すると、スーツケースという密室の中で熱がこもり、故障や発火の原因になりかねません。
「スリープモード」は絶対にダメです。
必ずOSのシャットダウン操作を行い、電源ランプが完全に消えたことを確認してからスーツケースにしまいましょう。
モバイルバッテリーは預け入れ禁止


パソコンとセットで持ち歩くことが多いモバイルバッテリー。
これはリチウムイオン電池そのものですから、預け入れ荷物に入れるのは問答無用でNGです。
万が一、貨物室で発火したら大惨事につながるため、航空法で固く禁止されています。
保安検査で見つかると、カウンターに呼び出されて荷物を開けることになり、面倒なことになります。
最悪の場合、没収されてしまうことも…
モバイルバッテリーや、パソコンの予備バッテリーは、容量にかかわらず必ず手荷物として機内に持ち込んでください。
これは絶対に守らなければならないルールです。



ちなみに、機内で充電するのはOKですが、航空会社によっては使用を制限する場合もあります。急速充電器や特殊バッテリーは、搭乗前に確認すると安心です。
パソコンの電源切り忘れが招く危険


大事なことなので繰り返しますが、電源の切り忘れは本当に危険です。
スリープモードのまま預けてしまうと、具体的にこんな恐ろしいことが起こる可能性があります。
- 熱暴走で故障:スーツケースの中で勝手に起動し、熱がこもってCPUやメモリが故障する。
- バッテリーの寿命が縮む:フライト中にバッテリーを使い果たし、過放電状態になってバッテリーが著しく劣化する。
- データが消える:スリープ中に強い衝撃が加わることで、HDDやSSDが物理的に損傷し、データが破損する。
旅の前に、愛用のPCをしっかり「おやすみモード(シャットダウン)」にしてあげるのを忘れないでくださいね。
飛行機でパソコンを預けてしまった時の総括
最後に、この記事の要点をチェックリストとしてまとめます。
次のフライト前に、ぜひ確認してみてください。
- パソコンを預けるのは、破損・紛失のリスクが非常に高いと心得る
- ANAやJALなど、航空会社は例外なく機内持ち込みを推奨している
- 預けて壊れても、補償は期待できない「自己責任」が原則
- 国内線でも油断は禁物、リスクはゼロではない
- 国際線での預け入れは、ハイリスクな行為だと認識する
- iPadやタブレットも、パソコンと全く同じように大切に扱う
- どうしても預けるなら、ケースと衣類で厳重に梱包する
- スーツケースの中央に配置し、絶対に動かないよう固定する
- データは命綱。必ず出発前にバックアップを取る
- 電源はスリープではなく、必ず完全にシャットダウンする
- 電源の切り忘れは、故障やデータ破損の元凶になる
- リチウムイオン電池の容量(Wh)ルールを事前に確認する
- 160Whを超えるバッテリーは飛行機に乗せられない
- モバイルバッテリーの預け入れは、法律で禁止されている
- モバイルバッテリーや予備電池は、必ず手荷物として機内へ